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竹波エーイチ

Author:竹波エーイチ
1967年生まれのおっさん。
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マジンガーZと平和憲法

光子力研究所

前回の記事はかなり慌てて書いてしまったので、もう少しあらすじを整理したい。

まず兜十蔵という博士がいる。
この人は「世界指折りの物理学者で甲児の祖父。富士火山帯洪積世の地層から新元素のジャパニウムを発見し、更にその新元素を使った超合金”Z”を開発、遂にはジャパニウム核分裂の過程で、人類の長年の夢であった光のエネルギー”光子力”を抽出することに成功」(DVD-BOX付録の番組企画書より)

この兜博士の自前の研究所が「光子力研究所」で、当然のことだが富士火山帯に近い山麓にそれはある。太平洋にも比較的近いところを見ると、おそらく静岡県富士市あたりだろう。

そしてドクター・ヘル。
「かつては、ノーベル賞候補者にまでのぼった考古学者だったが、エーゲ海のバードス島に伝わる巨人伝説をたよりに、脅威のロボット文明の遺跡を発見、紀元前の昔、バードス島の人々と文明を持っていた機械獣とも云うべきロボット軍団に新たな生命を吹き込み、その恐るべき力を駆使して、世界制覇を企む」(同)

実は、ドクターヘルを団長とするバードス島調査団のなかには兜博士も加わっていた。そして古代ミケーネ遺跡の発見、ロボット軍団の発掘、ヘルに燃え上がった邪悪な野望・・・といった全てを兜博士は目撃してしまった。ドクターヘルは秘密を知るものの抹殺を図るが、この時ただ一人、島からの脱出に成功したのが他ならぬ兜博士だった。

命からがら帰国した博士は、光子力研究所を弟子の弓弦之助教授に譲り渡すと自分は別荘に引きこもり、そこでマジンガーZの建造に着手する。それは”超合金Z”で身を固め、”光子力”で作動する巨大ロボットで、いわば博士の研究の集大成だった。

やがて「地下帝国」ロボット軍団を完成させたドクターヘルが、手始めに秘密を知る兜博士の殺害を図る。危険を察知した博士は孫の甲児を別荘に呼ぶが、甲児が到着したときにはすでに博士は瀕死の状態だった。博士は甲児にマジンガーZを見せ、
「甲児、シロー(※甲児の弟)、あれはお前たちのものだ」
「甲児、お前はあのマジンガーZさえあれば、神にも悪魔にもなれる」
というと絶命する。

邪魔者を消したドクターヘルは余勢を駆って駿河湾から2体のロボットを上陸させると、手当たり次第の破壊と殺戮を開始した。そこへ、まだおぼつかない足取りで登場したのが我らがマジンガーZだ。甲児の操縦は未熟そのものだったが、マジンガーZの超合金Zはヘルのロボットの攻撃を全く寄せ付けない。そして、光子力エネルギーの発露たるブレストファイヤーで自分のロボットが無惨に溶かされていく姿を見てヘルは確信する。世界制覇のためには、兜博士の開発した超合金Zと光子力の存在は不可欠だと。

こうして、兜博士の遺産を狙って襲いかかるドクターヘルの魔の手から光子力研究所を死守しようとする、兜甲児とマジンガーZの戦いの物語が開始された・・・。


という具合で、簡単にまとめてしまえば『マジンガーZ』とは、日本の富士山にしか存在しない物質をもとに作られた金属とエネルギーの争奪戦の物語だった。だから基本的にはドクターヘルの攻撃目標は、それらを保有する光子力研究所に限られていた。近隣の市街が襲われることもあったが、たいていの場合、それはマジンガーZをおびき寄せるためのワナとして実行された。

となると、ここで湧いてくる疑問がひとつある。
それは、なぜ兜甲児は自らエーゲ海に撃って出てドクターヘルの本拠地を叩こうとしないのか、という点だ。
もちろん、それをやってしまったら放送の契約期間が持たないから、というような下世話な意味でではない。
「正義」を語るヒーロー兜甲児が、その実、光子力研究所に引きこもっていることを正当化する、ぼくらの共通意識とは何なのかという意味でだ。

それを考えるヒントはすでに作品のなかで表されている。
それは兜十蔵博士が設計した時点でのマジンガーZには、水中戦闘能力もなければ、飛行能力すらなかったという事実だ。”無敵のスーパーロボットは”、徒歩か、せいぜい駆け足で敵に向かうしかなかった。
これはどういうことか?

難しい問題ではないだろう。
要するにマジンガーZとは「専守防衛」を旨とするロボットだったということだ。マジンガーZが、海路でも空路でも自由自在に渡海できてしまったら、それは「先制攻撃」であって「専守防衛」にはならない。

となれば、『マジンガーZ』に底流するぼくらの共通意識は明白だろう。
それは憲法第9条、平和憲法だ。

長くなりそうなのでつづく


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