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竹波エーイチ

Author:竹波エーイチ
1967年生まれのおっさん。
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戦闘メカ ザブングル

JUST RUNNING

友人たちに、まだ続くのかよ!と笑われているこのブログだが、あとひとつ、割と熱心に観ていた作品があるのでザッと触れておきたい。
戦闘メカ ザブングル』(1982ー1983)。

当時は単純にギャグ系ロボット番組として楽しんでいた『ザブングル』だが、今になってみると、ここには富野監督が行き着かざるを得なかった必然があったように思えている。ひとつは『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』で否定した要素を除外した先に存在する「ヒーロー番組」としての必然。もうひとつが、残された「おとなの嘘」を曝くという意味での必然。

以下、大ざっぱなあらすじを・・・。

舞台は「惑星ゾラ」と呼ばれる地球。
ここの支配者階級を「イノセント」、被支配者階級を「シビリアン」という。
シビリアンはイノセントについて、「生きるため必要なものを提供してくれる偉大な存在」だと考えていて、「香り高い文化」をもつ存在として憧れる者もいた。
しかしその実態は、惑星ゾラに適応する人類を作るための実験を行っているのがイノセントであり、「管理」され、実戦の中で競わされていることに気がついたシビリアンの一部は反乱を起こす。
主人公のジロン・アモスはこの反乱とは直接の関係はなかったが、好きな女をイノセントに拉致・洗脳され、それを奪い返すためにイノセントと戦うことになるのだった・・・。

※我ながらいいかげんな粗筋だと思うので、詳しく知りたい方はWikipediaでも参照してください。
戦闘メカ ザブングルの登場人物 - Wikipedia」


長話にしたくないので簡単にまとめてしまうが、まず『ザブングル』でのジロン・アモスたちの戦いは「アメリカの盾」ではない。『マジンガーZ』や『仮面ライダー』などの世界観に存在した、見えない、描かれない、外部の何者かのために、ジロンたちは戦っているわけではない。

そしてこの世界では、イノセントまたはジロンたちによって守られているだけの、「善意の第三者」の存在がギリギリまで排除されている。マリア・マリアという「非戦平和主義」の少女が登場するが、彼女もやがては銃をとるようになった。

つまりここに登場する人間は、ほぼ全員が「当事者」として存在する。もちろん、直接イノセントと戦ってはいない者も多数いるが、彼らもこの世界の支配ー被支配の構造のなかに生きていて、全くの無関係ということではない。「純粋無垢な善人」という見えない集団は、ここには存在しない。

※この『ザブングル』の世界観というのはこのブログにとっては非常に重要な話で、昭和のアニメが、ついに完全なかたちで戦後民主主義の文脈から切り離された歴史的な瞬間!・・・ということになるわけだが、長くなるので割愛する。


もうひとつの必然、残された「おとなの嘘」については、イノセントとシビリアンの支配ー被支配の関係が、いかにも戦後の日米関係を彷彿させるというだけの話。「文化」はイノセントにしかなく、「生きるため必要なものを提供してくれる偉大な存在」もイノセント。

松本零士にも日米関係を連想させる作品が多数あるが、たいがいは支配されることへの反発が主題になる。要は、支配の実像がそこに描かれることになる。
一方『ザブングル』では、支配される側が心から感謝して支配されているという、笑うに笑えないような世界が描かれている。もちろんこの「見えない支配」の構造には、次第にSF的な理由がくっつけられていくわけだが、それでも「支配」にはそういう形態もあるのだと少年少女に伝えようとした『ザブングル』の意義は大きいとぼくは思う。



・・・といったあたりで、ぼくが少年時代に観たアニメや特撮についての話はぜんぶ終わりです。

この後も富野監督作品をはじめ、『うる星やつら』やら『パトレイバー』やらも観るには観たのですが、もはやアニメから精神的影響を受ける年齢でもなく、また、それらの作品から政治的な背景を感じるようなこともありませんので、このブログのテーマからは外れてしまうことになるでしょう。

これまで好意的なコメントやメールを寄せてくださった方に深く感謝します。悪態をついていった人にも、一応感謝しておきます。

それでは。

おわり・・・といいつつ続く

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