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竹波エーイチ

Author:竹波エーイチ
1967年生まれのおっさん。
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ONE PIECE(ワンピース)〜冬に咲く、奇跡の桜

実験中

コミックの売り上げで検索すると、2012年年間1位の『ONE PIECE』は、2位から5位まで足したのと同じくらい売れてるらしい(オリコン調べ)。累計だと2億8000万部。財務省っぽく言うと、国民一人当たり2.2冊。
こんな怪物に、もしもおかしな思想が紛れ込んでいたら大変だ。子どもたちがみんな洗脳されてしまうじゃないか!

・・・なんて心配は無用だろう。
Wikipediaには「戦争や権力、領土問題、宗教問題、人種差別など様々な社会問題を風刺する内容も織り交ぜている」とあるが、そのどれもがいたって健全な思考から描かれているのが『ONE PIECE』だ。
また、『ONE PIECE』では少年の心の成長に必要な「父性」が十分に描かれている。父性をWikiから引用すれば「子供を社会化していくように作動する能力と機能」「子供に我慢・規範を教え、責任主体とし、理想を示すもの」で、一言でいえば「こう生きろ」と教えること。
『ONE PIECE』には強烈な父性を放つ、カッコいい男たちが多数登場する。

で、このとき注目したいのが、そのバリエーションの豊富さだ。
麦わらの一味」のゾロやサンジといった若いお兄さんたちがカッコいいのは無論のこと、白ひげ、ジンベエ、レイリー、ゼフ、シャンクスなど、中年のおっさんたちもカッコいい。だから自分が「麦わらの一味」の年齢を追い越してしまっても十分に楽しめるし、女の子が読めばいろいろな”男の格好良さ”を知ることができて、恋人選びの良い参考書になるはずだ。
おそらくこの点は『ONE PIECE』の独自性の一つで、ぼくは『NARUTO』も30巻くらいまで読んだが、カッコいいオッサンは見かけなかったような気がする。前回記事にした『ガンダムSEED』も同様で、そこに「父性」と呼べるものはなかった。

さてそんな『ONE PIECE』の父性が端的に描かれているのが、2008年公開の映画、『冬に咲く、奇跡の桜』だろう。感動の名作なのでネタバレは避けるが、あそこでチョッパーに医学を志させたDr.ヒルルクの生き様が、丸ごと「父性」。
Dr.ヒルルクに「この世に直せねえ病気なんてねえ」「この世の全ての人間は救うことができるはずだ」と教えられたからこそ、「この世に万能薬なんてない」と言うDr.くれはに向かって「俺が万能薬になるんだ」とチョッパーは言うことができた。
そして8年前の、「いつか海に出ろ」というヒルルクの勧めに従って、チョッパーは海賊(船医)になった・・・。

・・・いや、さすがにヒルルクに憧れる女の子はいないと思うが(笑)、チョッパーと同じように医者を目指した少年たちが、将来そのきっかけにヒルルクを挙げる日は来るかも知れない。てか、こんな少年少女向けの劇場版アニメに、小汚いおっさんが主役級で延々と出演してる『ONE PIECE』って、かなり不思議な世界のように思える。

それと、『ONE PIECE』を特徴付ける要素として、もう一つあげたいのが「」という概念だ。『冬に咲く、奇跡の桜』でも、守備隊長のドルトンの口から「国」を語らせるシーンがあったが、2007年の『砂漠の王女と海賊たち』はモロにアラバスタ王国の内戦の話なので、「国」の話題で一杯だ。
そして、そうなれば必然的に出てくるのが「軍隊」についての話題だろう。

幼女時代の王女ビビと護衛隊副官ペルの会話。
ビビ「なぜ毎日戦いの訓練をするの?」
ペル「護衛兵ですから、この国をお守りするためです。強くならねば」
ビビ「誰と戦うの?」
ペル「さあ・・・戦うことより、守るのです」
ビビ「ちがうの?」
ペル「目的の違いです」

・・・この健全な感覚は素晴らしい。

たしかにルフィたち「麦わらの一味」は国を捨てた海賊だが、国から国への旅の途中で、さまざまな「国」が語られていく。そしてルフィたちは、いつでも愛国者の味方をしていく。
一方『ONE PIECE』の世界には、諸国家の上位に「世界政府」という統治機構が存在していて、ルフィたちはそれとは対立する。国連が独自の軍隊を持ったとして、それを「国」だと思う人はいないだろう。

ということで『ONE PIECE』から、ぼくが勝手に注目している2点について短く書いてみた。
しかしそうしてみると、何だか『ONE PIECE』ってフェミニストと反戦平和団体にケンカ売ってるような作品に思えてきて、痛快だ。このマンガで育った人が、おかしな思想に染まることは考えにくい。

つづく


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