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竹波エーイチ

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1967年生まれのおっさん。
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ダークゾーン/ウルトラ警備隊西へ

ペガッサ市

西部劇『シェーン』は、対立する開拓民と移住民の双方に言い分があり、いずれかが「善」でいずれかかが「悪」であるというような単純な舞台設定ではなかった。問題となったのは、武力に頼ろうとする解決方法だと描かれた。シェーンはスターレットに雇われた助っ人ではなかったが、相手はそうは見ず、自分たちも殺しのプロを抱え込んで対抗しようとした。相手への不信感と誤解が、問題をどんどん深刻化させていったのだった。

『シェーン』をモデルにしたと思われる『ウルトラセブン』でも同様のストーリーをみることができる。

まず第6話「ダークゾーン」(脚本:若槻文三)
宇宙を浮遊する巨大宇宙都市ペガッサ市は「動力系統に重大な故障をきたし」「今から80時間のあいだ地球の軌道変更を要請」してきた。このままではペガッサ市と地球が衝突すると見た地球防衛軍は、ペガッサ市の破壊を計画する。
ダンは
「ペガッサを破壊する前にペガッサの市民たちをこの地球に迎え入れてやりましょう」
と提言するが、無情にもウルトラホークによるペガッサ爆破指令が下される。
ペガッサに向かうウルトラホークだったが、そこに新たな指令が舞い込む。
「ホーク1号に搭載せる爆弾ではペガッサの破壊は不可能なり。新爆弾を搭載せる宇宙爆撃艇はすでに北極基地を発信せり」
さらに
「ウルトラ警備隊はペガッサ市に危険を通告し市民の脱出を援助。安全に地球まで誘導せよ」
ダンの提言を防衛軍は受け入れた。狂喜乱舞してペガッサ市に避難を訴えるダン。
しかしペガッサ市からは何の反応もなく、やがて防衛軍のミサイルによって木っ端みじんに爆発してしまった。どうやらペガッサ市は地球の軌道すら変更できない地球人類を侮っていたようだった。
一方そのころ地球では、あらかじめ地上に侵入していたペガッサ星人が、地球を中心から破壊すべくミサイルを発射していた。ダンはセブンに変身すると地中を掘り進むミサイルを回収し、宇宙のかなたに捨ててくるのだった。


地球人は地球を守るためにペガッサ市を破壊したが、同じようにペガッサ市も地球を破壊しようとしていた。ここに、いずれかを「善」と見ていずれかを「悪」と見るような視点はない。強いて言うなら高度な科学力を誇るペガッサ人たちが、ついに未熟な地球人を信用することができなかったことが、この悲劇の全てだった。

が、もしかしたらモロボシダンではなく、ウルトラセブンとして説得に当たったなら、ペガッサ人たちも聞く耳を持ったかもしれない。
そうしたダンの反省が現れている作品もある。

第16話「闇に光る目」(脚本:藤川桂介)
「アンノン星調査のため打ち上げられ、消息を絶っていた無人宇宙船さくら9号は、突然帰ってきた」
そこには
「我々のアンノン星を攻撃してきた地球を破滅」させるためにアンノン星人が搭乗してきたのだった。
キリヤマ隊長は
「攻撃だって? それは違う! 我々が宇宙船を打ち上げたのは、宇宙の平和利用のためだったんだ」
と言うが、アンノン星人は
「地球人の言うことは信じられない」
そこにウルトラセブンが現れ
「キリヤマが言ったことはウソではない。地球人は決して君の星を侵略したのではないのだ」
と説得すると
「ようし、セブンの言うことは信用しよう。しかしアンノン星は、いかなる星からの侵略目標にもさせない」
と言い残し、アンノン星人は去っていった。


もちろん金城哲夫も書いている。が、そこではウルトラセブンが欺かれてしまう。

第14話、第15話「ウルトラ警備隊西へ
地球人に観測ロケットを打ち込まれたペダン星人が報復にやってくる。
ダンはペダン星人に事情を話し、和解を図ろうとする。
「地球人はペダン星を侵略するつもりはないんだ。あのロケットは単なる観測ロケットだったんだ」
「観測? いかにも立派な名目だわ。でも何のための観測なの? それはいずれ自分たちが利用するためにやっていること。その手には乗らないわ」
「そうじゃない。われわれ地球防衛軍の本当の目的は、宇宙全体の平和なのだ」
「そう考えているのはウルトラセブン、あなただけよ。人間はずるくて欲張りで、とんだ食わせ者だわ。その証拠に防衛センターではペダン星を攻撃するために秘かに武器を作っている」
「それはお前たちが地球の平和を乱すからだ」
「それはこっちの言うことよ。他人の家をのぞいたり、石を投げたりするのは、ルールに反することだわ」
「なるほど、地球人もたしかに悪かった。こうしよう、ぼくは今度の事件を平和に解決したい。ウルトラ警備隊はペダン星人と戦うための武器の研究を中止する。そのかわりペダン星人も地球から退却してほしい」
「宇宙人どうしの約束ね」
防衛センターに戻ったダンは、約束通り人間側に訴える。
「みんな何を疑ってるんだ。まず相手を信じることです。そうでなければ、人間は永遠に平和を掴むことなんかできっこないんだ」
が、その直後だった。ペダン星人の大船団が地球侵略に向かっている様子がキャッチされたのは。
「裏切ったな」と憤るダン。
そしてセブンをも苦戦に陥れたペダン星人の戦闘ロボット・キングジョーを破壊したのは、防衛センターで開発された新型兵器だった。


繰り返しになるが、ダンはいつだって人類の協力者であって保護者ではない。人類が自分の力で平和を勝ち取るための手助けをしているだけで、それ以上のことはしないように心がけている。ただ人類はまだまだ未熟な新米で宇宙のルールを知らず、その無邪気な宇宙開発がどのような結果を招くかへの配慮がない。

そうした人類の未熟さが、最悪の結果を招いてしまったエピソードが第26話「超兵器R1号」だ。

長いのでつづく

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