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竹波エーイチ

Author:竹波エーイチ
1967年生まれのおっさん。
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人造人間キカイダー ~ハカイダーの絶望

キカイダーの胴体

前回の記事で書いた「ハカイダーの末路」は、「ハカイダーの絶望」と言い換えられるものだった。
まずは、ざっとあらすじを。

第41話「壮絶ジロー空中分解!」。
ミツコとマサルの姉弟が拉致されてダーク基地に連行されると、そこには脳髄をハカイダーに移植されて植物人間にされた光明寺博士がいた。ようやく父と再会できた子どもたちだったが、もはや会話を交わすことさえできないのだった。
一方、そのころキカイダーも、ミツコとマサルを救出すべく、ダーク基地に向かっていた。そこに立ちふさがったのが、全身に地雷を埋め込んだダークロボット、アカジライガマだ。アカジライガマの秘密を知らないキカイダーは、必殺の回転アタックを食らわせるが、ガマの地雷と接触してしまい、大爆発を起こす。キカイダーの体はバラバラになって、無惨な骸を荒野にさらすのだった。

そこに現れたのが執拗にキカイダーを追ってきたハカイダーだ。ハカイダーはバラバラに壊れてしまったキカイダーの姿を見ると、アカジライガマに言う。
「キカイダーはこの世で俺のたった一人の強敵だった。キカイダーとの勝負だけが、俺の生き甲斐だった・・・。そのキカイダーを倒したアカジライガマ!俺はお前と勝負しなければならん!」
ハカイダーはアカジライガマの起爆装置を封じたうえで、ガマの爆弾を狙い撃ちし、アカジライガマを木っ端微塵にする。

「俺は仲間をやってしまった・・・」
虚脱したハカイダーは、ダーク基地近くの荒れ地をフラフラと徘徊している。

俺は、何だ・・・。
俺は何のために生まれてきた・・・。
アカジライガマは倒した・・・。キカイダーは死んだ・・・。
これから俺は、何のために生きていくんだ・・・。
俺の目的は何だ!
こんな姿で俺はどうやって生きていくんだ!
憎い!
俺を作り出したプロフェッサー・ギルが憎い!
殺す! ギルを殺す!


そう言うとハカイダーはダーク基地最深部に侵入し、ギルに問う。
「俺を作ったやつが憎い! なぜ俺を作り出したんだ!」
ギルはそれには応えず、お前を作ったのは光明寺だと言う。ハカイダーは今度は光明寺を探して基地を走り回る・・・。


ハカイダーが殺したがっている光明寺博士。その頭脳が、当のハカイダーの頭部にあるという現実が、この回の見所だろう。光明寺を殺すと言うことは、自分を破壊することに他ならない。というのも、ハカイダーはその活動を維持するために、定期的に光明寺の肉体とのあいだで血液交換をしなければならないからだ。
要するに、このときのハカイダーの殺意は、他でもない自分自身に向けられていた。

もちろん、このハカイダーの人造人間にあるまじき行動の源は、彼の中の「悪魔回路」にある。キカイダーを我が手で破壊する、という目的を失ってしまった「悪魔回路」がハカイダーを暴走させた。目的を達成した後のプログラムは、ハカイダーには存在しなかった。

このハカイダーの絶望。
実はこの絶望は、キカイダーにも存在したはずのものだった。
キカイダーに搭載されている「良心回路」。それは「悪魔回路」とは正反対に、何が何でも我が手でギルを殺す、という命令を受けたものだった。
だとすれば、いよいよギルを殺してダークを壊滅させた暁には、キカイダーの「良心回路」も目的を失い、彼もまたハカイダーが見たのと同じ暗黒、虚無を見ることになる。

だがジローは、自分の「良心回路」が完全になることを拒絶し続けた。
さらには、「良心回路」が完全に作動する状態であるキカイダーの姿で居続けることも望まなかった。
なぜか?

おそらくそれは、「良心回路」が命じる単一の命令に従うことを、ジローが無意識のうちに拒否したからだと、ぼくは思う。もしもジローの「良心回路」が完全なものであれば、ジローはミツコやマサルがどんな危険な目にあわされようと、助けることはなかっただろう。光明寺博士を捜し出して、ふたりに会わせてやろうという気も起きなかっただろう。そんな余計なことを、彼の「良心回路」は命じていない。「良心回路」は、ただひたすらダーク破壊部隊を蹴散らし、ギルを殺せと命じているだけだ。

しかしジローは、自分が「良心回路」の命令だけに従うことを拒絶した。
それはつまり、ジローが自分の「目的」を、自分で選択できる状態に置いた、ということだ。

長いので次回に続く

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