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竹波エーイチ

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川内康範「アメリカよ驕るな!!」(1999)

アメリカよ驕るな!!

レインボーマン』の内容について多少書いていこうと思ったが、川内康範作品は、氏の政治思想と切り離して考えることはできないと思い直し、まずそちらをざっとまとめておくことにする。

と言っても、ぼくには一人の思想家の哲学を要約できるような能力はないので、1999年に発行された『アメリカよ驕るな!!』(K&Kプレス)の前書きに当たる「私案『核保有国三原則』」から、適当に引用することで済ませたい。
幸いこの本はまだ新品が買えるので、興味のある人は是非書店にてお買い求め下さい。

以下引用

「私は戦争によって勝ち得る『平和』というものの脆さを、二十世紀を生きた人間としていやというほど見せつけられてきた。
それでも非戦の憲法を護持し得る国家の一員としての誇りを持ってきた。だが、その誇りをいまや見直さざるを得なくなりつつある
そうさせたのはアメリカである。第一の疑問は湾岸戦争であった。
そして今度のガイドライン問題、さらにユーゴスラビアに対するNATO軍の攻撃が、国連不在、アメリカ主導によってなされているという現実を通じて、もはや国連はその機能を放棄したも同然である、との判断に立たざるを得なくなった」


「ヨーロッパは十七世紀以降、戦争を繰り返してきている。
その最大ともいうべきナチスドイツは、アウシュビッツであれだけの大惨劇を演じながら一度として謝罪したことはない。また、謝罪を要求もされていない。それどころか、東南アジア各国は、米英仏蘭をはじめとする白人支配を受け、日本が三百余万名の戦死者を出しての敗戦時まで、完全なる植民地であった。
マレーシアのマハティール首相ではないが、東南アジア各国独立の契機は、日本の米英への挑戦があってのことだということぐらいは、日本の教育の戦争史観の中核部分として明記されてしかるべきことなのだ。
無論、それは日本の戦争を正当化するためのものであってはならないが、歴史の必然として新世紀を迎える日本人がすべて理解し、納得しておくべき重大な記録である。
それがねじ曲げられて、徒に謝罪外交などをするから、将来日本を背負って立つ若者たちの国家という概念の骨格が曖昧として、その曖昧さが国旗や国家という、極めて初歩的な、日本国籍を有する人々の、興国の理想すらも放棄させられているのだ。
その遠い素因をまさぐってゆくと、いやでも敗戦国日本に対しての、勝利者アメリカの対日政策の基本が何であったかの疑問にぶち当たる」


「私はこれまでに『不戦の憲法を護持せよ』の著作をはじめとして、絶対的平和とは亡国の思想とも思われるほどのスレスレ、つまりは皮膜一枚の覚悟がなければ果たし得ないとの私説を述べてきたのだが、いま、その過去の論述を根底的に見直す必要に迫られている
それは、非戦の憲法を改正する他に、法理論的にも猫の目のように変貌する国際情勢に対処し得ず、もはや日本国憲法は護持するに値しないとの結論に達してこの拙稿に至った」


「本来、憲法とは交戦国たる米国との講和条約が批准されて初めて制定されるべきが正当なる手段、方法である。したがって、サンフランシスコ講和条約が交わされる以前は、日本は非独立国であって、憲法を自発的に発布し得ないのが国際的常識である。
それを敢えて占領軍代表たるマッカーサー司令部の恣意によってつくられた憲法を不磨の大典の如く守ってきた日本国歴代政権担当者たちの責任はあまりにも大きい」


「これらの凶告を予知すれば、非戦を理想とするわが国の成し得る道は一つしかない。
ズバリ書く。『非核三原則』を破れ』。
但し、このことによって、日本は新しい『核保有三原則』を創設する。
その第一は、核を他国侵犯のための武力としない。
第二は、自主防衛、国民感情の安定剤としての効用性として位置づける。
第三は、アジア諸国をはじめとする全世界の非核保有国の、不戦への付加価値として位置づける。
神の皮肉であろうか、米国議会がさる十月二十日、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准を拒否した。これを、非核保有国全体に対する覇権主義のゴリ押しとして捉えれば、非核武装諸国の正気の安定剤としての効用性を発揮することになる。
以上が、不戦を悲願として今日まで主張してきた筆者の本意である」


「結論を述べれば、日本は、自主防衛を前面に押し出しながら、国連加盟、非核保有百七十余か国の平和を守るための戦争抑止型国家に再誕することだ」

以上、川内康範著『アメリカよ驕るな!!』(K&Kプレス)より引用。

ここで特に注目すべきは、氏の憲法に対する考え方だろう。
Wikipediaには「日本国憲法第9条は護持すべきとしていた」との記述があるが、1999年の時点で、すでに氏は「改憲派」であり、核保有論者でもあった。これが戦後政治史とともに歩んだ川内康範の結論だったということだ。

つづく

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